2004/7/20, 21 中性子および放射光散乱を用いる鉄鋼材料の研究フォーラム第1回研究会
7/20 SPring-8見学
中性子および放射光散乱を用いる鉄鋼材料の研究フォーラムとは日本鉄鋼協会の材料の組織と特性部会内に設置されたフォーラムでマテリアル工学科関係教員では友田陽が主査、鈴木徹也が幹事をしています。また、卒業生の何人かもフォーラムに参加しています。その第1回研究会が兵庫県立先端科学技術センターで行われました。初日は放射光を利用できる世界最高峰の実験施設、Spring-8を見学しました。集合は当日の午後、兵庫県JR相生駅でした。
駅前から神姫バスの播磨科学公園都市線の路線バスに乗り、写真の中央管理棟に着きました。その週は全国的に暑く東京都心で最低気温が30度以上、最高気温も40度を超える猛暑でした。
見学者は21名、まず見学者用の部屋から内部施設を見ました。また、この部屋には施設を説明するボードがいくつか設置してあります。
当日はたまたまメインテナンスに伴いビームラインが停止中でしたので、各実験施設をゆっくり見学することができました。写真は今回施設内の案内をしてくださった利用研究促進部門Iの広沢氏です。
建物は直径約500mのドーナッツ状をしているので一周約1,500mの道程です。写真で天井が湾曲しているので建物の形状が良く分かると思います。
7/21 研究会
翌日は兵庫県立先端科学技術支援センターのゲストハウス棟2階多目的室で研究会を実施しました。放射光や中性子線を用いたマテリアルに関する最先端の研究に関して8件の講演がありました。写真は主査と幹事の講演の様子です。
最後に主査が今後のスケジュール、研究フォーラムの抱負などについて述べて研究会は終了しました。
研究会の内容についての詳細は友田研究室のページをご覧ください。
講演題目一覧
- 谷山明 (住友金属工業株式会社)
- 「放射光による時分割測定とその応用」 発表内容 (1,365kB)
- 山本厚之(兵庫県立大学)
- 「冷間加工を施したオーステナイト系ステンレス鋼の組織および残留応力」
- 家口 浩((株)神戸製鋼所)
- 「放射光を用いた鋼中Cu の析出挙動の解析」 発表内容 (630kB)
- 鈴木裕士(日本原子力研究所)
- 「放射光および中性子回折法による溶接材料の残留応力評価」
- 西田真之(神戸市立工業高等専門学校)
- 「繊維強化複合材料の中性子内部応力測定」 発表内容 (9,286kB)
- ステファヌスハルヨ(高エネルギー加速器研究機構)
- 「高エネ機構における物性研究」 発表内容 2,837(kB)
- 鈴木徹也(茨城大学工学部)
- 「パーライト鋼の引張り試験中その場中性子回折」 発表内容 (6,763kB)
- 友田陽(茨城大学工学部)
- 「中性子回折の材質予測への利用」 発表内容 (1,875kB)
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