茨城大学工学部マテリアル工学科 平成20年度シラバス 戻る

量子力学基礎(2年前期)
Basic Quantum Mechanics単位数:2
担当:田附雄一コード:T8211

概要
材料の物性的性質を理解するには、材料の究極の構成要素である原子、およびその集団の性質を理解しなければならない。
  • 講義の前半では、粒子の集団の性質を扱う統計力学について説明する。
  • 講義の後半では、原子の性質を扱う量子力学について説明する。

●JABEE関連科目:

キーワード
気体分子運動論、ボルツマン分布、シュレーディンガー方程式、波動関数、不確定性関係、平面波、調和振動子、水素原子
到達目標
  • 統計力学では、気体分子運動論とボルツマン分布に習熟することを目標とする。
  • 量子力学では簡単なシュレーディンガー方程式の解法ができ、水素原子のようすを理解することを目標とする。

●JABEE対応:「数学、自然科学、情報技術」分野100%、JABEE目標:◎C、○G

授業計画
  1. ガイダンス、気体分子運動論、エネルギー等分配則と温度との関係
  2. 統計力学の基礎、等重率の原理、熱平衡
  3. ボルツマン分布とその意味
  4. ボルツマン分布の応用とその限界
  5. 1回目の試験
  6. 原子構造の発見、波動
  7. シュレーディンガー方程式と確率解釈、1次元平面波
  8. 1次元井戸型ポテンシャル
  9. 量子力学の基礎:エルミート演算子、不確定性関係
  10. 階段ポテンシャル、トンネル効果
  11. 調和振動子
  12. 角運動量、水素原子
  13. 結晶中の原子の波動関数
  14. 多電子系、パウリの排他原理、元素の周期表
  15. 2回目の試験
履修上の注意

成績の評価方法
1回目の試験(40%)、2回目の試験(60%)
教科書・参考書
「工学系のための物性論の基礎」、田附雄一著

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