茨城大学工学部マテリアル工学科 平成20年度シラバス 戻る

物理学実験(2年後期)
Laboratory Physics単位数:2
担当:伊多波正徳、高橋東之、菅谷政宏コード:T8222

概要
大学基礎課程の物理学実験として、種々の測定装置の取扱いや実験技術の習得、ならびにデータ処理の方法について習熟することを目的とする。授業計画に示す実験題目について、実験、解析および実験ノートの作成を行う。題目ごとに、実験ノートの検印を行うが、その際に質疑応答を行い、実験内容に関する理解を目指す。これらを通して、将来、より高度の独創的な実験を行うための基礎的技術、分析能力を養う。

●JABEE関連科目:

キーワード
ヤング率、空気の比熱の比、気柱の共振、電気抵抗、オシロスコープ、光の干渉と回折、表面張力、液体の粘性、仕事当量、データ解析、報告書作成
到達目標
  1. 種々の物理量についての計測手法を学ぶ(20%)
  2. 実験で使用する測定装置の取扱い方を習得する(20%)
  3. 報告書の書き方を習得する(30%)
  4. 有効数字と誤差について理解して、データ処理の方法に習熟する(10%)
  5. 科学的根拠に基づき客観的に説明できる(20%)

●JABEE対応:D-4:実験の計画・実行およびデータ解析の能力100%、JABEE目標:◎C、○G

授業計画
  1. ガイダンス
  2. 物理測定と誤差(主に測定を行う)
  3. 物理測定と誤差(主に計算を行い、実験ノートをまとめる)
  4. 第4週〜第15週: 以下の10題目についての実験(この間、実験ノートをまとめる機会を2回設ける)
    1. 微小変位
    2. 圧力測定
    3. 共振法
    4. ブリッジ
    5. オシロスコープ
    6. 光の干渉・回折
    7. 重力加速度
    8. 表面張力
    9. 液体の粘性係数と流速
    10. 熱の仕事当量
履修上の注意
予習なしでは時間内に実験を完了することは難しい。教科書を熟読し、必ず予習して、実験にのぞむこと。予め実験ノートをまとめておくと良い。関連科目として履修が望ましい科目は力学など。遅刻は原則として欠席の扱いとなる。
成績の評価方法
到達目標(1)-(5)の達成度によって評価する。全ての実験に出席し、実験ノートが受理されると40点が配点される。各題目について、実験の目的、原理、装置の基本的な使い方、データ処理の方法、結果、考察などの全般的な理解について質疑応答を行い、0点から6点を配点する。但し、検印が2週遅れは1点減点とし、3週以上の遅れは2点減点とする。それらの累積(100点満点)により成績を評価する。
教科書・参考書
教科書:「物理実験コース」、比企能夫、仁平猛、小澤哲、高橋東之共著、朝倉書店、3675円(税込)、ISBN 4-254-13054-6

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