茨城大学工学部マテリアル工学科 平成20年度シラバス 戻る

エコマテリアル(3年前期)
Ecomaterials単位数:2
担当:友田陽コード:T8226

概要
工業材料の原料となる資源の状況、世界の生産状況、地球環境負荷評価方法、生産・使用における安全性について概観し、新材料開発と循環性社会における理想的なマテリアルフローについて考える。

●JABEE関連科目:環境工学

キーワード
地球環境負荷、資源枯渇、マテリアルフロー、リサイクル、有害物質、新材料開発
到達目標
持続可能な社会構築に向けて地球環境負荷低減のために材料技術者は何をすべきか、現状と評価方法を理解し、新材料開発・製造・使用・リサイクルのあり方を自分で考えられるようにする。

●JABEE対応:D-3.マテリアルの機能および設計・利用に関する基本の理解100%、JABEE目標:◎A、○D、○G

授業計画
  1. ガイダンス:ローマクラブ「成長の限界」と「限界を超えて」について
  2. 循環型社会基本法とエコマテリアル
  3. ライフサイクルアセスメント(LCA)の考え方
  4. 自動車リサイクル法と材料問題
  5. 自動車メーカにおけるLCA事例と技術開発
  6. 各種元素の耐用年数:楽観型元素と悲観型元素
  7. 世界の材料生産の動向と展望
  8. マテリアルフロー1 鉄鋼(生産・蓄積・リサイクル:国別先進度の尺度)
  9. マテリアルフロー2 その他の材料・環境負荷評価法
  10. エコマテリアル開発1 金属材料
  11. エコマテリアル開発2 高分子材料・複合材料
  12. エコマテリアル開発3 セラミックス材料
  13. 世界の取り組みの紹介 Open University (OpenLearn):Sustainable energy
  14. 国内の取り組み:エコマーク、エコプロダクト、グリーン調達
  15. 期末試験
履修上の注意
現在、盛んに研究され、急激に進展している分野なので、書店には関連出版物が多くあり、新聞などでも記事が多くみられる。文明は材料が推し進めてきた歴史を踏まえて、持続可能な循環型社会における材料のあり方にオリジナルなアイディアを考えてもらいたい。
成績の評価方法
毎回、ショートクイズを出します(その場で解答する場合と宿題の場合あり)。ショートクイズと定期試験結果を50:50として総合評価で成績を判定します。
教科書・参考書
資料を配布

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