材料組織学演習 | (3年前期) |
Exercise in materials microstructure | 単位数:2 |
担当:田代優、永野隆敏 | コード:T8229 |
概要 材料組織学演習では材料組織学入門において学習した事をもとに演習を行い、理解を確実にする。キーワード 熱平衡、自由エネルギー、状態図、相平衡、熱活性化過程、拡散、核生成、凝固、コアリング、腐食到達目標
- 熱平衡、自由エネルギー、状態図(相図)とは何かを理解する。
- 全率固溶、共晶、包晶など基本的な状態図を理解し、物質の状態変化を予測できる。
- 拡散、熱活性化過程を理解し、温度変化を予測できる。
- 核生成、成長など相変化の速度論の基礎を理解し、材料のプロセスへの応用を学ぶ。
●JABEE対応:D-1.マテリアルの構造・性質に関する基本の理解100%(構造性質40%、プロセス40%、機能設計20%)、JABEE目標:◎D、○E、○G
授業計画
- ガイダンス、力学的、熱的、化学的平衡
- 熱、仕事、熱力学第一法則
- 熱力学第二法則とエントロピー、自由エネルギー
- 格子欠陥の平衡濃度、溶解度
- 相平衡、状態図、相律
- 全率固溶、共晶系合金の状態図
- 包晶系の状態図、複雑な状態図
- 中間試験
- 反応速度、アレニウスの式
- 固体中の拡散、フィックの第一法則
- フィックの第二法則、プロセスへの応用
- 核発生と成長
- 平衡、非平衡凝固
- 環境劣化
- 期末試験
履修上の注意 中間試験、期末試験のそれぞれについて、規定の出席日数に満たないものは受験資格がないので注意すること。成績の評価方法 中間試験の成績(30%)、期末試験の成績(30%)、各演習の内容(40%)で評価し、学則に則って50%以上を合格とする。教科書・参考書 教科書:「材料科学1」、バレット、ニックス、テテルマン著、井形、堂山、岡村訳、培風館、2621円(税込)