茨城大学工学部マテリアル工学科 平成120年度シラバス 戻る

アモルファス材料学(3年後期)
Amorphous Materials単位数:2
担当:高橋東之コード:T8244

概要
固体の多くは結晶であるが、それ以外に非晶質と呼ばれる状態がある。本講義は非晶質のうちガラスに焦点をあて、ガラスとは何か、どのようにしてガラスは作られるか、ガラスにはどのような性質があるか、そしてガラスはどのような分野に応用されているかについて講義を行う。

●JABEE関連科目:

キーワード
ガラス、ガラス形成、ガラス構造、ガラス転移、イオン伝導
到達目標
  1. ガラス化・ガラス形成について熱力学的な立場から理解できること。
  2. 代表的なガラス合成法について説明できること。
  3. ガラス構造の特徴と構造決定法について理解できること。
  4. ガラスの応用、特に電気伝導性ガラスについて説明できること。

●JABEE対応:D-2.マテリアルのプロセスに関する基本の理解50%、D-3.マテリアルの機能および設計・利用に関する基本の理解50%、JABEE目標:◎D、○G

授業計画
  1. ガイダンス
  2. 原子の結合と物質の三態1
  3. 原子の結合と物質の三態2
  4. 原子の凝集と化学結合
  5. 固体の結晶構造
  6. 固液相転移と過冷却液体
  7. ガラスの熱力学的性質
  8. ガラス形成
  9. ガラスの安定性
  10. ガラスの合成法
  11. ガラス構造1
  12. ガラス構造2
  13. ガラスの機械的性質、光学的性質
  14. 電子・イオン伝導性ガラス
  15. 導電性ガラスの応用
履修上の注意
本講義の受講者は固体物性に関する講義をあらかじめ履修し、かつ理解していること。
成績の評価方法
授業中に何回かの小テストとレポート課題を課す。それらの合計点によって評価する。
教科書・参考書
参考書:
  1. 「ガラスへの誘い」、南努著、産業図書
  2. 「ガラスの化学」、土橋正二著、講談社
  3. 「ガラス科学の基礎と応用」、作花済夫著、内田老鶴圃
  4. 「構造不規則系の物理(上)(下)」、N.E.キューサック著、吉岡書店

戻る