2006/2/21, 22 中性子および放射光散乱を用いる鉄鋼材料の研究フォーラム第4回研究会
2/21 研究会
中性子および放射光散乱を用いる鉄鋼材料の研究フォーラムとは日本鉄鋼協会の材料の組織と特性部会内に設置されたフォーラムでマテリアル工学科関係教員では友田陽が主査、鈴木徹也が幹事をしています。また、卒業生の何人かもフォーラムに参加しています。その第4回研究会が物質・材料研究機構(NIMS)で行われました。初日は千現地区研究本館第二会議室で研究会を実施しました。
まず、主査より次年度以降の研究会の計画、2006年3月にシャットダウンされる高エネルギー加速器研究機構(KEK)の陽子加速器、2008年以降に一般供用が予定されているJ-PARC(大強度陽子加速器計画)等について説明がありました。
続いて、高輝度光科学研究センター産業利用推進室の橋本氏よりSPring-8の産業利用について実態や方法についての説明がありました。SPring-8は本フォーラムでは2004年7月20日に見学しました。
次に3人の講師による話題提供があり、活発な質疑討論が行われました。講演題目については末尾をご覧下さい。
休憩の後、物質・材料研究機構の大沼正人氏、足立吉隆氏の案内で物質・材料研究機構内の各施設、実験装置などの見学を行いました。写真は講演にもあった小角散乱測定装置です。また、超鉄鋼展示室では日常生活の様々なところで目にする鉄鋼材料が詳しい説明と共に展示してありました。
2/22 KEK見学
翌日は高エネルギー加速器研究機構(KEK)を見学しました。最初に見学した放射光科学研究施設は地図の左上に見えるやや扁平な円形の建物です。地図中央の直線状の構造物が左の写真の模型に写っている線形加速器です。放射光科学研究施設では各ビームラインの測定装置を見学しました。
次に中性子科学研究施設を神山崇氏の案内で見学しました。丁度、友田研究室の学生が実験を行っている最中でした。写真右側の赤色構造物の中に測定試料を設置します。
講演題目一覧研究会の内容についての詳細は友田研究室のページをご覧ください。
- 橋本保 (高輝度光科学研究センター)
- 「SPring-8での産業利用と利用の仕組み」 発表内容 (1,130kB)
- 大沼正人 (物質・材料研究機構)
- 「小角散乱法による実用金属材料の微細組織定量評価を目指して」 発表内容 (6,247kB)
- 戸田裕之(豊橋技術科学大学)
- 「冷間加工を施したオーステナイト系ステンレス鋼の組織および残留応力」 発表内容 (12,737kB)
- 小溝裕一(大阪大学)
- 「放射光を用いた溶接凝固・変態過程のその場観察」 発表内容 (3,565kB)