2008/8/6 日立電線株式会社高砂工場と東海テラパーク見学
マテリアル工学科では学部2年生対象のマテリアル工学ゼミナールの時間に工場見学を企画しました。今回、マテリアル工学科2年生の33名と教員3名で日立電線株式会社高砂工場と東海テラパークを見学しました。
梅雨明けしてから暑い日が続き前日は不安定な天気でしたが、当日は雨が降りませんでした。朝、茨城大学工学部正門付近に集合し、観光バスで日立電線株式会社高砂工場に移動しました。約30分かかりました。
【日立電線株式会社高砂工場】
高砂工場は2004年8月5日、2006年5月30日にも見学させていただいています。2006年の工場見学のページにありますように、事業内容は高度情報化社会のインフラを支えているものです。茨城大学工学部のネットワーク関連にも日立電線株式会社の製品がたくさん使われているという説明でした。
見学は2つの班に分かれて実施しました。見学した個所は(1)化合物半導体の製造プロセス、(2)電線・ケーブル製造工程、(3)光トランシーバ製造工程の3つです。
化合物半導体はLSIやLEDに用いられる重要な材料です。その中でもエピタキシャルウェハの製造方法について説明を受けました。特に最近開発中の高輝度赤色LEDのデモもありました。
電線・ケーブルは日立電線株式会社の創業当初より情報とエネルギーの世界を支えてきた分野です。絶縁被覆導線の製造工程では銅線を束ねた撚り線を被覆し、それらを複数束ねた電線を製造する工程を見学しました。普段大学では見ることとのできない大規模な製造工程は興味深いものでした。
光トランシーバはインターネットの情報伝達には欠かせないデバイスであり、今回は表面実装行程を見学しました。ほとんどの工程はロボットが自動で組み立てますが、最終試験・検査工程では人の手を用いて行われていました。
見学終了後、昼食と質疑応答、茨城大学工学部OBの方々との懇談会になりました。昼食は日立電線株式会社のご好意でご提供して頂きました。
工学部OBの方々からのアドバイスは、これから専門科目を学ぶ学生にとって良い刺激になったのではないでしょうか。
最後に建物の外で記念撮影をしました。
【東海テラパーク】
午後は東海テラパークを見学しました。日立電線株式会社高砂工場から約50分かかりました。なお、東海テラパークは2005年度から毎年見学させていただいています。
まず初めに施設の概要、原子力発電の仕組みなどについて説明を受けました。
次に原子力発電の仕組みと安全性に関してマジックビジョンシアターを使った説明がありました。
その後、バスで発電所敷地内の施設見学をしました。
戻ってきて展示ホールの見学になりました。原子力発電所の中央制御室や燃料棒の模型を使った説明もありました。
質疑応答の後、建物の外で記念撮影をしました。
今回の見学にあたり、色々お骨折りいただいた日立電線株式会社高砂工場と日本原子力発電株式会社東海発電所の各位にこの場を借りて御礼申し上げます。
[工場見学]