イベントのページに戻る  茨城大学工学部マテリアル工学科

2006/5/30 東海テラパークと日立電線株式会社高砂工場見学

バスの中 マテリアル工学科では学部2年生対象のマテリアル工学ゼミナールの時間に工場見学を企画しました。今回、マテリアル工学科2年生の44名、物質工学科3年生3名、教員3名で東海テラパーク日立電線株式会社高砂工場を見学しました。

梅雨のような天気が続いていましたが、当日は雨が降ることはありませんでした。朝、茨城大学工学部正門付近に集合し、観光バスで東海テラパークに移動しました。約30分かかりました。

【東海テラパーク】

見学者原子力発電所の概要説明まず初めに施設の概要、原子力発電の仕組みなどについて説明を受けました。その他、日本初の商業用原子力発電所として稼動していた発電所が平成10年3月に運転を終了し解体撤去する廃止措置や燃料の再処理の仕組みなどの話題もありました。

中央制御室の説明次に原子力発電の仕組みと安全性に関してマジックビジョンシアターを使った説明があり、展示ホールの見学になりました。写真は原子力発電所の中央制御室の説明を受けている所です。その他、燃料棒の模型を使った説明もありました。

東海テラパークでの記念写真最後に昼食を摂り、建物の外で記念撮影をしました。

【日立電線株式会社高砂工場】

見学者日立電線概要説明午後は日立電線株式会社高砂工場を見学しました。東海テラパークより約50分かかりました。なお、高砂工場は2004年8月5日にも見学させていただいています。

まず、総務の奈良様より工場、製品の概要についてご説明いただきました。現在、情報ネットワーク事業、ワイヤレスシステム事業、光コンポーネント事業、光・通信ケーブル事業の4部門について展開しており、高度情報化社会のインフラを支えているという印象を持ちました。

人数が多いので、3つに班を分けて見学しました。見学した個所は(1)化合物半導体の製造プロセス、(2)光トランシーバ製造行程、(3)光ファイバの製造プロセスの3つです。

化合物半導体はLSIやLEDに用いられる重要な材料で、特に青色LEDに用いる化合物半導体製造プロセスのために日立電線独自の技術を開発されたそうです。

光トランシーバはインターネットの情報伝達には欠かせないデバイスで、特に表面実装行程は興味深いものでした。

光ファイバは画像、動画など大量のデータを高速で伝達することの多い現在では情報通信の要となります。直径120mmの塊から一気に直径125μmまで線引できるそうです。

化合物半導体の説明見学終了後、高機能材料本部の谷様より化合物半導体とその応用についてご説明いただきました。例えば、現在誰もが持っている携帯電話の中には、この化合物半導体を用いたデバイスが数多く内蔵されています。勿論、インターネットのような情報ネットワーク関係に必要な装置類のデバイスにも必要不可欠です。この分野において日立電線は先進的な技術力を持ち、高いシェアを持っています。その取組みについて詳細な説明がありました。

お礼その後、質疑応答の時間になりました。企業の方の「ものつくりの現場では常に競争があり常に改良が求められる。研究開発においてもコミュニケーション力が重要である」というお話しは工学部で学ぶ学生にとって良い刺激になったのではないでしょうか。

日立電線での記念写真最後に建物の外で記念撮影をしました。

今回の見学にあたり、色々お骨折りいただいた日本原子力発電株式会社東海発電所と日立電線株式会社高砂工場の各位にこの場を借りて御礼申し上げます。

[工場見学]


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