イベントのページに戻る  茨城大学工学部マテリアル工学科

2007/5/30 原子力関連施設見学

JR東海駅原子力巡回見学バス乗車マテリアル工学科では学部2年生対象のマテリアル工学ゼミナールの時間に原子力関連施設の見学を企画しました。今回、マテリアル工学科2年生45名、物質工学科3年生3名、教員2名で原子力科学館アトムワールド原子力科学研究所東海テラパークを見学しました。

当日は天気が崩れるという予報でしたが、実際にはほとんど雨が降ることはなく、むしろ暑い1日でした。東海駅に集合し、写真の原子力巡回見学バスに乗車しました。

人数が多いので二班に分かれて見学しました。


午前午後
1班アトムワールド
原子力科学研究所
東海テラパーク
原子力科学館
2班原子力科学館アトムワールド
原子力科学研究所
東海テラパーク

以下、2班の見学について紹介します。

【原子力科学館】

原子力科学館原子力科学館見学原子力科学館は原子の科学や歴史、放射線などについて分かりやすい展示物のある施設です。2Fでは原子力を利用した各種工業製品、医療、医薬品などの展示、原子力発電所の説明、J-PARC の説明などもあります。

昼食風景原子力科学館別館研修室をお借りして昼食にしました。昼食は各自持参でしたが、近くのコンビニエンスストアで購入した学生もいたようです。

【アトムワールド】

アトムワールドアトムワールド見学アトムワールドは日本原子力研究開発機構の業務内容について説明した施設です。サイクル館とファミリー館の二つからなっており、サイクル館の核燃料サイクル、使用済燃料の再処理、プルトニウム燃料と高速増殖炉、放射性廃棄物の処理・処分/安全管理について説明がありました。マニピュレータやQばん太郎のような自分で触ることのできる面白い装置もありました。

【原子力科学研究所】

原子力科学研究所JRR-1見学原子力科学研究所は日本原子力研究開発機構の研究開発拠点である東海研究開発センターの2つある研究所の内の一つです。研究用原子炉 JRR-3 を用いた量子ビームによる研究はマテリアル工学科でも行われています。今回は日本最初の研究用原子炉である JRR(Japan Research Reactor)-1 を見学しました。勿論、この原子炉は現在停止していますので、見学用の施設となっています。写真左側の白い壁の中に原子炉があって、この白い壁にある黒い丸がビームホールという研究用設備を入れるハッチです。JRR-3 などの場合にはビームラインから粒子線を取り出して研究用設備に取り込む所が異なるという説明でした。

中に入ることは時間の関係で出来ませんでしたが、JRR-3、JRR-4、J-PARC の 450m あるリニアック(直線加速器)などの施設をバスで回りました。J-PARC については横田教員のJ-PARC現地見学会の記事を参考にしてください。

【東海テラパーク】

テラパーク見学東海テラパークは昨年度も見学した施設です。まず、マジックビジョンシアターを使った原子力発電の仕組みと安全性に関しての説明があり、展示ホールの見学になりました。写真は原子力発電所の中央制御室の説明を受けている所です。以前は見学できた場所ですが、米国でのテロ事件以降見学ができなくなったそうです。燃料棒の模型を用いた説明もありました。

午後の各班の見学が終了後、再び原子力科学館に集合して、原子力巡回見学バスに乗車し、東海駅で解散しました。

今回の見学にあたり、色々お骨折りいただいた(社)茨城原子力協議会、原子力科学館、アトムワールド、原子力科学研究所、東海テラパークの各位にこの場を借りて御礼申し上げます。

[工場見学]


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