―環境とIT社会を支える“ものづくり”― 茨城大学工学部 マテリアル工学科
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JABEEとは何か

1.JABEE(ジャビー)とは何か

JABEE(ジャビー)とは、 日本技術者教育認定機構Japan Accreditation Board for Engineering Education)の略称です。「ジャビー」で通ります。 覚えてください。

2.JABEEは社会的要請

では、何のためにJABEEがあるのかというと、優れた技術者(将来の君たちのことです。他人のことではありません!)を日本に多数確保するためです。 優れた技術者とは、「高い専門知識と応用能力を駆使して主体的に行動し、社会に対する責任を果たしながら新しい価値を創造できる技術者」という意味です。 優れた技術者が産業を担う企業、ひいては国家、さらにいえば世界の発展の原動力となるので、それでは「制度的にどうすれば優秀な技術者を育てることができるのか」を考えた結果、JABEEが誕生したのです。

3.JABEEは教育組織に対する資格試験

上に述べたことからもわかると思いますが、JABEEの認定は教育をする組織に対する資格試験に相当します。そこで勉強する個人に対する資格試験ではないのです。 茨城大学工学部マテリアル工学科という教育組織が、JABEE認定を受けるために努力しているわけです。

4.自分が学んでいる学科がJABEE認定を受けるといいことがあるの?

それなら学生個人は関係ないと思われるかも知れませんが、そうではありません。 マテリアル工学科がJABEE認定されたということは、その学科を出た人が、優秀な技術者たりうる条件を満たしていることを第三者が保証したということになります。

5.JABEEの認定基準

優秀な技術者たりうる条件=JABEEの認定基準であることがわかったところで、具体的に学習の部分に絞って、JABEEの認定基準をあげてみます。

  • (1)自立した技術者の育成を目的として、下記の(a)~(h)の各内容を具体化したプログラム独自の学習・教育目標が設定され、広く学内外に公開されていること。 また、それが当該プログラムに関わる教員および学生に周知されていること。
    • (a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
    • (b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
    • (c) 数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
    • (d) 該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
    • (e) 種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
    • (f) 日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
    • (g) 自主的、継続的に学習できる能力
    • (h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
  • (2)学習・教育目標は、プログラムの伝統、資源および卒業生の活躍分野等を考慮し、また、社会の要求や学生の要望にも配慮したものであること。

上に述べた基準のうち、(1)(d)の専門知識に関して、マテリアル(材料)分野では具体的に以下の条件が決められています。

本プログラム修了者は、以下に示す能力を身につけていることが必要である。
(1)材料の構造・性質に関する基本の理解
(2)材料のプロセスに関する基本の理解
(3)材料の機能および設計・利用に関する基本の理解
(4)実験の計画・実行およびデータ解析の能力
ただし、学習保証時間(教員等の指導のもとに行った学習時間)の総計1800時間、人文科学・社会科学・語学250時間、数学・自然科学・情報技術250時間、専門(1), (2), (3)が各100時間、(1)~(3)の合計が400時間、専門(4)が200時間、専門の合計が900時間、単位数合計124単位それぞれ以上

この項で述べた基準を満たすように、マテリアル工学科の学習・教育目標・カリキュラムは設定されています。特に、学習・教育時間については科目別の一覧表を作ってあります。

6.JABEEの認定基準をふまえた上で学習に励む

マテリアル工学科の教育課程は、5.のJABEEの認定基準を満たすように作ってあるわけです。 卒業に向けて一つ一つ単位を取って、マテリアル工学科を卒業することが、自分が優秀な技術者としての要件を備えていることを証明することになるのです。

7.教える側と学ぶ側が一体となってよりよい教育システムを作る

教育システムは「これが完璧でこのシステムは永久に不滅です」などということはありません。 常にチェックし、改善の努力を継続していかなければなりません。 学生の君たちには、マテリアル工学科の教育課程を生かして、自分の能力向上に努めるとともに、現在のカリキュラム改善のためにいろいろな要望を聞かせてください。

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